建物の躯体（構造や骨組み）のみ残して、その内部の壁や内装、設備を全て取り壊してから始める「スケルトンリノベーション」や、部分的に壁や開口入口の移設を行いながら進める家全体を見直すリノベーションです。
住む人のライフスタイルにあわせて、すべて自由に決めながら、あなただけの個性的で価値ある住まいをつくります。

現状の住まいに対する不満や悩み、今後変化していく家族構成やライフスタイルを視野に入れながら、間取り動線設計、設備設計、内装材、仕上がった空間に配置する家具や照明器具、ウィンドウトリートメントまで、空間のトータル的調和を検討しながらプランニング及び施工いたします。

１．家族のライフスタイルにあわせて間取りと部屋の広さを考える

家族構成やライフスタイルにあわせて、お部屋の数やそれぞれの部屋の広さを決めていきます。家に対する考え方は人それぞれです。家族が集まるリビングダイニングルームを重視してなるべく広くとり、個室はシンプルに寝るだけの部屋と考える人もいます。小さくても書斎が欲しいという人もいますし、洗面室を少しだけ広く取りお化粧などプライベートルームのように使いたい、という人もいます。ご家族の希望をかなえると、これまでの「○帖の部屋」という概念は不要になり、個性的な住まいになります。

２．家具の配置やあかりの位置を考える

間取りを決めながら同時進行で検討することは、その部屋に置く家具の大きさや配置も実際に当てはめながら考えることです。リビングルームであれば、ソファの大きさや、テレビとテーブルとの位置関係を考え、どのように寛ぎたいかを想像しながら検討していきます。また、間接照明や天井・壁の照明など建築工事に関わるものは、ソファに座ったときに、ベッドに横になったときに、寛ぎのあかりになるのか、本を読むための機能的なあかりになるのかなど、家具の配置ともあわせて考えます。

3．必要とする機能やデザインで設備を選ぶ

キッチンや浴室、洗面まわりの設備機器は、住む人のこだわりで選ぶことができます。人によって必要とする機能も様々ですし、お料理好き、お風呂好きなどの好みによっても、住む人によって優先順位が違います。また、希望されるキッチンやユニットバスルームのサイズ、設備まわりの家事動線は、間取りとあわせて設計していきます。そして、設備のデザインは、床や壁の色とあわせてインテリア空間のなかで美しいかどうかを考えながら選ぶのがポイントです。電気設備であれば、コンセント・テレビジャック等の位置も、家具配置を考えながら自由に決めることができます。スイッチで点灯するあかりを振り分けたり、調光で様々なシーンを演出するなど、暮らし方にあわせて機能を考えます。

4.部屋を美しくみせるための収納を考える

柔らかなあかりのなかに、お気に入りの家具が置かれ、寛ぎの空間が演出されていても、そこに物が溢れていたらインテリア空間は台無しとなってしまいます。住む人の性格や癖を考えながら、物の量も確認しつつ、整理整頓したいと思える収納をつくります。

5.内装のカラー・デザインは個性的に

インテリア空間は、囲まれた床、壁、天井の色やデザインをキャンバスとし、その中にある家具やウィンドウトリートメント、設備などの色や質感、デザインを重ねていくことで、味わい深いものとなり、住む人の個性が生まれます。また、色から受ける感覚は、毎日の暮らしに楽しさや元気、やすらぎや癒しを与えてくれるもの。日本の住宅だと狭く感じるから・・・と怖がらずに、キャンバスの一部だけでもアクセントを加えたり、アースカラーといった淡い色に囲まれるのも、インテリア空間を質の高いものにする方法です。

６．ウィンドウトリートメントや壁装品の見せ方を考える

マンションのリノベーションの場合、窓は共用部となるため取り替えることはできません。しかし、ウィンドウトリートメントをどのように配置するか工夫することで、視覚的印象の変化をもたらすことが可能です。それらを計算しながら、例えばカーテンボックスを天井に埋め込んだり、あえて装飾的な窓枠を取り付けてみたり、と設計することができます。また、壁に飾るアートも考えながら、美術館のように照明計画を行うと、インテリア空間は奥深いものになります。